国際リニアコライダー(ILC)計画を推進する高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)など13団体は来年2月8日、ノーベル物理学賞の受賞者らによる国際シンポジウムを東京都内で開く。日本政府が国内誘致の可否を検討する重要な時期で、オールジャパンの機運盛り上げを図る。

 物質に質量を与える「ヒッグス粒子」を予言して2013年ノーベル物理学賞を受けた英エディンバラ大名誉教授、ピーター・ヒッグス氏が欧州から中継で講演。08年同賞を受けたKEKの小林誠特別栄誉教授は会場に駆けつけて、それぞれ素粒子物理研究やILC実現の重要性を説く。

 小林氏と早稲田大の駒宮幸男教授、米カリフォルニア大バークレー校の村山斉教授による公開討論も予定している。

 本県の北上山地(北上高地)が世界最有力の建設候補地とされるILCは、発見されて間もないヒッグス粒子の詳細研究を想定。欧米の科学者コミュニティーは日本に誘致決断を強く求めており、政府が対応を検討している。

 KEKの岡田安弘理事は「ILCを政府に認めてもらうには、多くの人の理解と協力が必要だ。素粒子研究の歴史で大きな足跡を残した研究者本人に重要性を話してもらい、若い人たちにも興味を持ってほしい」と期待する。

 当日は午後3時半から、東京都文京区の東京大伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールで。入場無料。