教育担当としてスタートした記者1年目。かつて一生徒として放送部門に参加した全国高総文祭での取材が心に残っている。

 取材準備を手伝ってくれた先輩記者は、高校時代に同部門で活躍。自分たちが入賞した年の全国高総文祭では取材してもらった。当時の記事は今でも宝物だ。今度は自分が感動を伝える番-。バトンを引き継ぎ、開催地の佐賀県に飛び立った。

 6日間の取材でカメラに収めたのはほとんどが悔し涙だった。高校生活を懸けた青春を「敗退した」の一言でしか表せない毎日がもどかしかった。

 待ちに待った朗報は最終日、くしくも放送部門アナウンス部門での盛岡白百合学園高3年、松舘七瀬さんの優秀賞受賞だった。

 個人戦ながら、発表するニュース原稿のテーマを本県代表3人で統一し、協力し合いながらつかんだ全国最高賞。真摯(しんし)な取材を重ねた高校生たちの努力にプロの記者として応えるべく、必死にペンを走らせた。

 11月から盛岡市政、紫波・矢巾担当として地域の話題を追っている。全国に羽ばたいた後輩たちの頑張りに負けぬよう走り続けたい。

(佐藤渉)