東日本大震災の犠牲者などに遺族が語り掛ける場となってきた大槌町吉里々々(きりきり)の風の電話をモチーフにした映画「風の電話」の特別先行試写会とトークショーは18日、同町末広町のおしゃっちで開かれた。町内ロケを経て完成した映画で、参加者は来年1月24日の全国公開を前に、悲しみに寄り添う感性や想像力を研ぎ澄ませた。

 試写会には満席の約130人が参加。幼い頃に家族を津波で失い、心を閉ざす同町出身の少女・ハルが広島県の伯母宅から古里を目指して旅し、風の電話にたどり着くまでを描いており、終盤には観客がすすり泣く様子も見られた。