幸運をもたらすとされる神秘的な光景が心に焼き付く-。1日の県内は放射冷却で冷え込み、多くの観測地点で12月中旬から下旬並みとなった。洋野町種市の種市海浜公園では、さえ渡る空気の中、太陽がだるまのように見える「だるま朝日」が現れた。

 氷点下2.5度(平年比2.1度低)の最低気温を記録した洋野町種市。午前6時半すぎ、ゆっくりと太陽が顔を出し始め、三陸ジオパークのジオサイト内にある奇岩の「窓岩」や海原を照らした。だるまのような形になった太陽はやがて二つに分かれ、下の光は静かに消えた。

 晩秋から冬の寒い時季に、水平線の太陽がゆがんで見える蜃気楼(しんきろう)の一種。盛岡地方気象台の担当者は「上空と海面に近い空気の密度差が生じないと起こり得ない現象」としており、冷え込みが強く、水平線付近が晴れ渡る一定の条件が整った。