今年の後半は気が重くなる取材が多かった。立て続けに起きた一関市職員らによる酒気帯び運転などの不祥事だ。「またか」。市民からは憤りとともにあきれる声も聞かれ、規範意識が厳しく問われている。

 影響は書き入れ時の市内飲食店にも及んでいる。職員らに飲み会自粛の動きが広がり、忘年会などの予約キャンセルが相次いでいるという。勝部修市長は「市民の信頼回復へ職員一丸で取り組む」と再発防止への決意を語った。飲酒運転は公道で凶器を振り回しているに等しく、市民の命を危険にさらす行為だ。行政の使命を改めて胸に刻み、負の連鎖を断ち切って失墜した信頼を取り戻してほしい。

 今年残念だったこととして、台風19号に伴うイベントの中止も挙げられる。一関が誇る全国ご当地もちサミットや一関・平泉バルーンフェスティバルは、本番に向け汗を流す関係者の話を聞き、当日の取材を楽しみにしていただけに心残りだ。

 来年こそは不祥事ではなく、これらのイベントを通じて魅力あふれる一関の姿をより多く発信したいと願っている。

(窪田 充)