県立博物館(盛岡市)の上席専門学芸員(62)が保存処理を受託した文化財の一部を無断で切り取っていた問題で、県教委は16日、平泉町の柳之御所遺跡から出土した国重要文化財(重文)2点が、承諾なく切り取られていたと公表した。2点とも県所有で、重文指定後に切り取られた。重文で確認されたのは初めて。承諾の有無は不明だが切り取りが確認された重文も計14点に上る。県教委は事態を陳謝し、3道県の自治体から受託した重文68点の検証も進める。

 柳之御所遺跡など10遺跡から出土し、2010年に重文に指定された76点を調査。10月に東北歴史博物館(宮城県多賀城市)などでエックス線写真撮影を行い、外部有識者の助言を踏まえて判断した。