10月の台風19号の豪雨で被災した本県沿岸部を縦断する、環境省の長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」が甚大な被害を受け、完全復旧まで数年かかる見通しとなっている。10月25日時点で土砂崩れや橋の流失、倒木など被害が報告された場所は約100カ所に上る。東日本大震災の被災地に人を呼び込む目的で、6月に全線開通したばかりだった。台風襲来から2カ月。地元関係者は落胆を隠せないが、応急復旧や迂回(うかい)路の設定で歩行は可能となっており、誘客へ情報発信を続ける。

 宮古市崎鍬ケ崎の潮吹き穴付近。ルート脇の斜面が約60メートルにわたって崩れた。台風の爪痕が残り、通行には注意が必要だ。

 トレイルの拠点となる宮城県名取市の名取トレイルセンターは、ホームページで危険箇所や迂回路を記したマップを公開している。関博充センター長は「応急復旧や迂回路整備を進めており、ルートは今も歩ける。トレイル離れにつながらないよう対応と情報発信に力を入れる」と語る。