2019.12.01

Lアラート避難情報に遅れ 市町村、多忙で手回らず

 県内全33市町村が避難情報を発令した10月の台風19号で「テレビやスマホの避難情報が遅いのはなぜ」と、特命取材班に質問があった。市町村は災害情報共有システム(Lアラート)を使って放送局やインターネット事業者に避難指示などの情報を配信しているが、災害時は職員が多忙を極め、入力が後回しになりがち。県内では配信に30分以上かかった市町村も多く、避難指示解除の配信が9時間遅れた例もあった。住民避難の遅れに直結するだけに、対策が急務だ。

 台風19号では、沿岸などの13市町村が避難指示を発令。うち釜石市と久慈市、岩泉町、洋野町でLアラート配信が30分以上遅れたほか、山田町は解除の配信が約9時間後になった。

 避難情報の配信は、市町村の職員が県のシステムに入力した後、Lアラートに入力する2段階の作業が必要なため、早くても10分前後かかる例が多い。

 全国では発令時の入力内容を同時配信するシステムを導入する自治体もあるが、総務省地域振興課は「地域の特性に応じた情報伝達を検討してほしい」とし、費用の補助などはしていない。県は毎年の研修で速やかな配信を指導する。

 

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