厚生労働省は8日、卓越した技能を持つ本年度の「現代の名工」150人を発表した。本県からは盛岡市中央通の畳工・角掛全功(まさかつ)さん(73)が選ばれた。表彰式は11日、東京都で行われる。

 古くから日本人の生活に溶け込み、愛されてきた畳。角掛さんは角掛畳店(盛岡市)の2代目として58年間、職人道をひたむきに歩み、一般家庭から寺社用まで多様な畳や鐘台を作ってきた。県畳技能士会副会長として職人育成にも力を入れ、畳文化の継承を支える。

 1993年から同市の岩手中央高等職業訓練校畳科で講師として指導に励み、2011年には県卓越技能者として表彰された。現在は長男誠也さん(45)に現場見積もりから畳製作まで一任するなど着実に後継も育つ。「高齢化が進む業界で一人でも多くの人に教え、畳文化を広げていきたい」と生涯現役を誓う。