熱狂のうちに終わったラグビー・ワールドカップ(W杯)を見て改めて感じたのは、ラグビーはまさに総力戦ということだ。15人の先発に加え8人が控えていて、終了までに次々と入れ替えられる

▼肉弾戦だから当然なのだろう。ポジションに関係なく、激しいタックルを仕掛け、受ける。ダメージは相当だ。勝ち上がるためには選手層の厚さが鍵を握る。日程による試合間隔も少なからず左右するようだ

▼野球ももちろん総力戦になる試合は見られるが、肉体的負担という点ではポジションによってばらつきがある。投手の負担が大きい。プロの世界では先発投手は数日の間隔を置いて登板する。完投も少ない

▼プロと違い高校では一定レベルの投手を何人もそろえるのは大変だ。勝ち進むとエースの連投となりがちだが、故障の心配も。そんな状況が変わるかもしれない。日本高野連の有識者会議は「1人の1週間の総投球数を500球以内」とする答申案をまとめた

▼一方、県高野連は来夏の岩手大会で新たに決勝前日に休養日を設ける。甲子園を懸けた最後の一戦に、投手のみならず野手もリフレッシュして臨むことができる。改善を歓迎したい

▼有識者会議は学童や中学野球も含めて多様に要望。月内の日本高野連理事会に諮られる。故障を防ぎ長くプレーできる環境づくりに期待したい。