天皇陛下の即位を祝う9日の「国民祭典」祝賀パレードに出演する奥州市の奥州江刺百鹿(ひゃくしか)大群舞と、盛岡さんさ踊りの関係者が仕上げの練習に励んでいる。百鹿大群舞の会社員小原保幸さん(44)=奥州市江刺稲瀬=は踊り手として昨秋デビューした長男誠心(せいしん)さん(岩谷堂高1年)と参加。経験豊富なさんさ踊りメンバーも華麗な演舞を誓う。伝統をつなぎ、新時代を祝う喜びをかみしめながら、晴れの舞台に向かう。

本番に向け、小原保幸さん(左)にリズムの取り方などを教わる誠心さん=奥州市江刺大通り

 【奥州江刺百鹿大群舞】奥州市内の12鹿踊り団体で構成する踊り手101人のメンバーに入った小原さん親子。時代の節目を飾る舞台で共に舞い、地域に根ざす伝統のバトンを親から子へとつなぐべく調整を重ねている。

 保幸さんは「国民祭典に参加できるのは光栄。息子にとっても貴重な経験になる」と目を細める。誠心さんは「小さい頃から踊る姿を見て憧れてきた父と一緒に出られるのはうれしい。生涯一度の機会と思い、全力で踊りたい」と気合十分だ。

表情や隊列を意識して稽古に励む盛岡さんさ踊りのメンバー=盛岡市羽場

 【盛岡さんさ踊り】ミスさんさ踊り、盛岡さんさ踊り振興協議会(寺長根実会長)所属の12団体から有志75人が出演する。3日に盛岡市内で個別や全体の稽古で隊列を確認した寺長根会長(68)は「身を引き締めていい演技をしたい」と本番を待つ。

 指導・普及に長年携わる矢巾町の盛岡民踊愛好会・さんさ踊り集団遊佐(ゆさ)会の遊佐斉(ひとし)代表(74)も「感慨深く、うれしいね」と気合がみなぎっている。「精いっぱい祝意を表し、今よりも平和な世の中を望みたい」と新時代に幸せを呼び込む決意だ。