大船渡市猪川町の長洞仮設団地で、市内で最後となるプレハブ応急仮設住宅の解体が進んでいる。解体工事は年内の完了を見込み、東日本大震災から9年を前に、宮古市以南の県内沿岸被災自治体では初めて、全仮設の撤去が終わる。

 県や業者によると、工事は9月から本格着工し、12月上旬ごろまでに解体を終える予定。年内に更地にして大船渡市に返還する。市は今後、跡地利用を検討する。

 同市には震災後、37カ所計1801戸の仮設住宅が整備され、2011年4月下旬に入居が始まった。ピーク時の同年11月には1792戸に計4531人が暮らした。同団地には市内最大規模の308戸が建設され、今年5月末付で全世帯が退去し、市内の仮設は解消された。県によると9月末現在、本県ではみなしを含む仮設住宅583戸に1297人が入居している。