山田町は28日、台風19号で大きな被害を受けた同町船越の田の浜地区の水害の検証委員会を立ち上げた。同地区では、東日本大震災後に町が整備した津波防災緑地公園の堤防が被害を拡大させた可能性が指摘されており、専門家や関係機関の担当者が原因究明や堤防の復旧方針について提言書をまとめる。全3回の開催で本年度内に町に報告し、町は住民説明会などを通じて堤防の復旧方針を決める。

 同日の第1回委員会では▽大きな被害が出た原因▽台風19号程度の水害を事前予測し得たか▽堤防の復旧方針への提言-など5項目を話し合うことを決めた。

 同公園は震災程度の津波から集落を守るため、3回の住民説明会を経て2018年5月に建設された。町は1時間当たり55・7ミリの雨を想定して公園内の堤防に排水管を4カ所整備していたが、台風19号の最大降水量は同77・5ミリとなった。山からの水が排水されず住宅地にたまったが、土砂や流木が排水管に詰まり堤防が水をせき止めた可能性がある。