三陸鉄道(中村一郎社長)は28日、台風19号で被害を受けた宮古市のリアス線津軽石-宮古(9・2キロ)の運行を約1カ月半ぶりに再開した。駅や列車内は通学利用の生徒らでにぎわい、沿線住民は力強く走る三鉄の姿に復興への歩みを重ねた。

 朝の津軽石駅では、多くの通勤通学客が乗降車した。高校生らは列車内で勉強したり、景色を楽しみながら会話に花を咲かせた。宮古駅から津軽石駅まで乗車した宮古工高3年の昆野潤也さん=同市崎鍬ケ崎=は「代行バスは渋滞で学校に間に合わないこともあった。時間通りに動くのでとても助かる」と喜んだ。

 当面は特別運行で2往復少ない1日9往復となる。リアス線163キロの35・9%にあたる58・5キロが復旧。同社は12月中に陸中山田-津軽石(17・3キロ)、田老-田野畑(22・9キロ)の2区間、来年3月中には全線の運行再開を目指す。