盛岡市民に親しまれ、同市出身の歌人石川啄木にもまつわるシダレヤナギの木々が姿を消す。同市は12月2日、同市内丸の鶴ケ池ほとりにあり、台風19号の強風で倒れた2本を撤去する予定。そのうち1本は、啄木が縁で植樹した「銀座の柳三世」と呼ばれる。倒木の恐れがある1本も伐採する方針。市街地の風流な空間が様変わりすることになり、市民からは「仕方がないが残念」「寂しい」との声も上がる。

 大木が横たわる鶴ケ池。根元から折れた銀座の柳三世が痛々しい。10月13日未明に台風19号の暴風で折れたシダレヤナギの大木に巻き込まれたとみられる。

 銀座の柳三世は2002年6月、東京都の銀座金春(こんぱる)通り会(勝又和幸会長)などの商店会が盛岡市に苗木を寄贈。銀座にあった新聞社に勤めていた啄木が詠んだ歌「春の雪 銀座の裏の三階の煉瓦造(れんがづくり)にやはらかに降る」が縁となった。