リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

村澤真澄さん第4回(全4回)

 
しあわせミルク、届けます!

 牛の繁殖管理をするようになって、牛飼いの楽しさに広がりが出てきました。例えば、牛の品評会である「共進会」への出品もその1つです。輸送や、普段と異なる環境下で「牛をいかに平常通りの体調に管理できるか」という技術の奥深さは、出品者側に立って初めて知りました。まだまだ諸先輩方の背中を追っかけているところです。

 また、エサを満足に食べると牛は反芻をします。その姿を見ながら、飼料作物の作付けから収穫までの工程も、楽しく感じられるようになりました。エサとして牛が食べてくれて、出産をして生乳を私が搾乳して、牛乳として消費者へ届けられることって、当たり前じゃない、ありがたいことなんだなぁと、幸せな気持ちで満たされます。

 1人でも多くの人に私が搾った牛乳で幸せを感じてもらえたら…。牛がつなげてくれる人への幸せを願いたくなりました。

 牛には喜怒哀楽があります。だからこそ、私自身も「喜楽」でいられるように努力しています。発想豊かな先輩が言っていた「現金があれば元気がある」という名言は、私に円満(円万)と不満(負万)という「こころ銀行」を発想させ、心豊かに過ごす大秘訣になっています。

今月の人 村澤真澄さん
農家。1979年葛巻町生まれ。山形大学農学部卒業後、県立高校に講師として勤務。結婚を機に実家へ就農し、2016年3月、牛飼い女子「プエラリエワンズ」を設立。