リレーエッセイ イワテライフの楽しみ方

村澤真澄さん第2回(全4回)

 
春、牧草地から見た我が家の牛舎

 牛飼い女子「プエラリエワンズ」を立ち上げたことで、〝○○さんちのお嫁さん〟だった人が、〝○○ちゃん〟と直接顔が見える存在になりました。また、本来家畜伝染病の防疫のために牛舎の行き来は避けているのですが、見学のルールを守ってお互いの牛舎を見に行ったり、乳牛と肉牛の管理の違いや生活スタイルの違いを知ることができました。

 そんな中、私は町外から嫁いできた会員たちに、どうしても聞いてみたいことを尋ねました。

 「葛巻って田舎だし、何もないけど、物足りなさとか不便さとかある?」

 彼女たちからは、「確かに田舎。だけど住みやすいし、人があたたかい」「動物が好きだから、牛飼いの生活に不満は感じないかな」「景色の変化が面白いよね。デントコーンを作付けすると、だんだん青々としてきて背丈以上に大きくなった夏場は見透しが悪いけど、秋の収穫を終えるとスッキリして散髪したみたい」「冬の寒さが厳しいけど、寒いねぇ、寒いねぇと言いながら待つ春も好きだなあ」の声。

 「みんなの感じている葛巻」に共感するとともに、「自分も葛巻を好きなんじゃないか!」と気付いてビックリ。みんなのおかげで、アイ・ラブ・クズマキ。

今月の人 村澤真澄さん
農家。1979年葛巻町生まれ。山形大学農学部卒業後、県立高校に講師として勤務。結婚を機に実家へ就農し、2016年3月、牛飼い女子「プエラリエワンズ」を設立。