台風19号で県内最大の総雨量467ミリを記録し、総世帯の1割超が浸水などの被害に遭った普代村では、国の支援制度の「対象外」に困惑しながら、住民や村が復旧作業に当たっている。浸水の高さが被災者生活再建支援制度の基準に届かず、支援金が限られる見通しとなった住民も。人口の少ない同村全体にとっても厳しい適用基準となっている。被害発生から1カ月。被災者の生活再建に遅れが出ており、村や住民からは国の支援制度の不備を指摘する声も漏れる。

 大量の土砂が流れ込み、甚大な被害を受けた村中心部。中村恒雄さん(75)はようやく泥出しを終え、改築作業に入ったばかりだ。この1カ月間、2階で生活し、トイレや風呂、食事は村内の親類宅や村外の入浴施設などを頼る日々。むき出しになった土台を見つめ、ため息をつく。