岩手町江刈内の杣(そま)友介さん(25)は東北地方初の弓師としてスタートを切った。京都市で5年間にわたり和弓作りの厳しい修業を積み、古里で弓工房を開所。西日本を中心に職人は20人程度とされ、「初心を忘れることなく、謙虚に弓作りにまい進したい」と伝統を守るべく、意気込んでいる。

 杣さんは盛岡一高で弓道部に入部。幼少時から手仕事が好きだったことに加え、同校3年の時、1534年から続く京都市の老舗「柴田勘十郎弓店」で弓作りのワークショップに参加したことを機に、弓師の道を志した。

 2014年に同店の21代目で、伊勢神宮に和弓を奉納する御弓師の柴田勘十郎さん(67)に弟子入り。「日常生活の積み重ねが弓作りに直結する」という教えの下、店に住み込み、今春まで寝食を共にしながら兄弟子らとともに厳しい修練を積んだ。

 柴田さんは「全てにおいて中途半端な指導はしていない。厳しさに耐え5年間本当に頑張った」とたたえ、「師匠や兄弟子から独り立ちしたこれからが一番大切だ」と厳しくも熱いエールを送る。

 弓具の注文や問い合わせは杣さん(090・8789・1882)へ。