台風19号の豪雨の影響で宮古市重茂(おもえ)の仲組、追切(おいきり)、千鶏(ちけい)の3地区で続いていた徒歩でしか外部と行き来できない「孤立状態」が31日、解消された。外部と結ぶ道路の応急復旧や迂回(うかい)路の整備が完了し、約3週間ぶりに車で往来できるようになった。県内の集落の孤立状態は全て解消された。

 仲組(18世帯46人)、追切(20世帯65人)の両地区と市街地をつなぐ市道の崩落現場では、31日午前7時半に迂回路が開通し、スクールバスや通勤する車両が通行した。市道は台風19号で川が増水し、道路を約30メートル押し流した。

 道路の寸断で、両地区の住民は仮設の橋を徒歩で渡り、対岸にある知人の車両で買い物や仕事に向かうなど不便な生活を続けた。仲組地区の漁業加村信一さん(68)は「買い物や用事があるときに不便だった。これでようやく日常が戻ってくる。これからは仕事に集中して頑張りたい」と開通を喜んだ。

 県道へと続く市道が数カ所崩落し、12世帯34人(10月30日時点)が孤立状態だった千鶏地区では、市道の応急復旧が31日午後3時に完了した。