三陸鉄道(本社宮古市、中村一郎社長)は8日の取締役会で、2019年度当期損益が約3千万円の黒字になるとの見通しを示した。当初想定の500万円から上方修正した。JR山田線宮古-釜石間の移管に伴う「リアス線」の開業効果で、4~8月期の乗客数、運賃収入とも前年同期比で倍増。例年客足が鈍る冬季の利用確保が課題となる。

 4~8月期の乗車人数は49万4582人(前年同期比102・8%増)。内訳は観光などの定期外利用が24万2219人(同109・1%増)、通勤・通学の定期利用は25万2363人(同97・1%増)だった。

 4~8月期の運賃収入は2億9499万円で、同142・1%増。営業区間の延伸で費用も増加したが、5373万円の赤字を見込んだ経常損益は、369万円の黒字を確保した(前年同期は9482万円の赤字)。

 最終的に当期利益を確保できれば15年度以来4年ぶり(18年度は1445万円の赤字)。3月に目標として掲げた年間利用者116万人を上回るペースで、中村社長は「既存路線でも想定した以上の開業効果があり、利用や収入が上がっている。本年度の後半も好調を維持できるよう頑張る」と述べた。