花泉マラソン大会「瀬古利彦杯」(一関市など主催)は6日、一関市花泉町の花泉体育館を発着点に開かれた。五輪に2度出場し、フルマラソン15戦10勝と圧倒的な強さを誇った瀬古利彦・DeNAランニングクラブエグゼクティブアドバイザー(63)が5大会ぶりにスターターとして参加し、30回目の節目を飾った。

 10キロから2キロの性別、年代別計14種目に幼児から高齢者まで772人(前回比101人減)が出場。前日の雨から一転、爽やかな秋空の下、刈り取り期を迎えた水田地帯を駆け抜けた。

 瀬古さんは最長10キロのスターターとして号砲を鳴らすと、ゴール前で走者を出迎え。「頑張れ、もう少しだ」と励ましながら、ハイタッチを交わした。レース後は笑顔で記念撮影に応じ「長距離の運動会のような大会になってほしい」と自らの名を冠した思い入れの深い大会の発展を願った。

 大会は花泉町に工場がある日本端子の当時の社長が不振にあえぐ母校の早稲田大競走部を支援しようと、費用を負担して花泉合宿を誘致したのがきっかけ。1990年の初合宿にコーチとして瀬古さんが訪れ、同時に大会もスタートした。最盛期にはエントリー千人を超え、大船渡市出身の女子マラソンの草分け、永田(旧姓佐々木)七恵さん(故人)らも走った。