第72回岩手芸術祭総合フェスティバル(県主催)は5日午後1時から、盛岡市の県民会館大ホールで開かれる。芸術文化の祭典開幕を飾る恒例行事。今年は同市出身の宝生流能楽師金野泰大(よしまさ)さんが仕舞「高砂」を披露する。地謡は県能楽連合会の会員と金野さんが指導する子どもたちが務め、新しい時代に伝統文化を継承する決意を示す。

 9月23日は盛岡市南大通の杜陵老人福祉センターに出演者が集まり、本番に向けた練習に取り組んだ。金野さんが同市で開いている体験教室からは4歳から小学6年生と保護者9人、県能楽連合会からは金野さんと同じ宝生流の14人が参加した。

 金野さんによると通常仕舞の地謡は4人だが、今回限りの演出として20人以上が世代を超え舞台に集う。盛岡宝生会の佐野剛章会長は「子どもたちと観客に喜んでもらえるような舞台にできれば」、昨年から体験教室に通う佐藤凜さん(厨川小6年)は「いろんな人に楽しんでほしい」と本番を心待ちにする。

 フェスティバルは能楽のほか、県内で活躍する団体のダンスや郷土芸能などで多彩に盛り上げる。問い合わせは県芸術文化協会(019・626・1202)へ。