山田町の山田高(宮学校長、生徒107人)は29日、津波の石碑と東日本大震災の教訓を追う本紙連載「碑(いしぶみ)の記憶」を学習材として9月から行ってきた復興・防災教育の成果発表会を同校で開いた。町内に残る四つの石碑を巡り、地域住民らから学んだ歴史を基に、次世代へ語り継ぐ命を守る教訓を堂々と発表した。

 関係者と生徒、教員ら約50人が見守る中、1年生31人が8班に分かれ、デジタル地図のグーグルマイマップや手作りの新聞を使い学習成果を発表した。

 野田菜月さん、藤原奈知さん、芳賀亮海さん、山崎飛鳥さんの「記憶」班は、同町織笠に残る明治、昭和両大津波の石碑の内容が地域に伝わっていない現状を分析。「石碑は100年以上たっても読めなければならない。(文字や表現が古くならないよう)木碑にして定期的に更新したり、デジタル化するなどの工夫が必要だ」とまとめた。

 別の生徒は会場から「今後も道路整備などで石碑がなくなり、忘れられてしまうのではないか」と質問を受け「私たちのように石碑を学ぶ機会を増やし、大勢の記憶に残していく必要がある」と考えを述べた。