プロ志望届の締め切り(3日)を前に、野球の高校日本代表、佐々木朗希(大船渡高3年)がプロ挑戦の意向を固めて志望届を提出した。2日の会見では「大船渡の代表、気仙地域、岩手の代表として頑張っていきたい」と意欲を示した。ドラフト会議は17日に実施。既に日本ハムが1位指名を公言するなど複数球団の1位指名が濃厚だ。

 「恩返し」の舞台に選んだのは日本プロ野球だった。佐々木朗希は地元の応援や震災支援への感謝を何度も語りながら、一方で球界の頂点を目指す強い気概も感じさせた。

 会見途中に「緊張してますか」と質問されて、ようやく笑顔を見せた。夏の岩手大会から髪が伸び、学生服姿でも大人を感じさせる。だが顔は紅潮し、緊張している様子が伝わった。次のステージへ強く思いを抱いている裏返しのようだった。

 プロ挑戦は「高校1年の冬から」考えていたという。一時は大学進学の情報も流れたが「(考えが)揺れたことは全くない」ときっぱり。気仙地域、岩手の代表を背負い、活躍を目指す覚悟を一言一言に込めた。

 自分で考え、体を鍛えて成長してきた。今回の決断も己の意志。「憧れの選手はいません」「タイトルは全て取りたい」。常識を超えた「佐々木朗希」という新たな投手像を追い求めるスタンスをこれからも続けていく。

(小田野)