東日本大震災の犠牲者らに宛てた手紙を預かる、陸前高田市広田町の漂流ポスト3・11を管理する赤川勇治さん(70)は28日、同市広田町の慈恩寺(古山敬光住職)で手紙を供養した。長男を亡くした送り主の女性も参列し、静かに手を合わせて故人や遺族の平穏を祈った。

 赤川さんと、津波で自動車整備士の長男智則さん=当時(22)=を亡くした宮城県南三陸町の介護施設職員高野慶子さん(56)が同寺を訪問。高野さんの手紙を含む、この1年間に届いた約50通を供養した。

 高野さんにとって漂流ポストは、思いを伝えられる大切な存在。供養には息子の爪が入ったアクセサリーを着けて参列し「見てくれていたと思う」と天に思いをはせた。

 漂流ポストは2014年に開設。赤川さんは9月末でカフェ部門の営業を終了し、ポストの取り組みに専念している。手紙は匿名や被災者以外からも受け付ける。宛先は〒029-2208、陸前高田市広田町赤坂角地159の2、漂流ポスト。