「#Thank You From KAMAISHI」は、三陸でビッグイベントが相次ぐ2019年に、東日本大震災の復興支援に対する感謝の気持ちを世界に発信する活動。ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会をきっかけに、試合会場の釜石市ではたくさんの“ありがとうの輪”が広がり、強い絆が生まれた。釜石鵜住居復興スタジアムや同市のテットに設置されたファンゾーンを訪れた人たちからのメッセージを紹介し、これまでの活動を振り返る。

縁と絆、これからも

三鉄へ

 W杯決勝トーナメントのパブリックビューイングが行われた19、20の両日、テットに縦1・5メートル×横3・6メートルの「#Thank You From KAMAISHI」のバナーに、寄せ書きしてもらうコーナーが設置された。

 訪れた多くの市民やラグビーファンが綴った言葉は、「ありがとう」や「ガンバレ」-。台風19号の影響で釜石での試合が中止となった後、泥出しボランティアなどで被災者に心を寄せてくれたカナダ、ナミビアの代表チームに向けた感謝。台風で被災した地域への励まし。そして、初の決勝トーナメントに進出し、感動を巻き起こした日本代表へのメッセージなど、バナーの余白は温かい言葉で埋まった。

釜石へ

 会場ではカナダ、ナミビア代表チームへの敬意を込めたビデオも上映された。市内の小中学生による「かまいし絆会議」が制作した歌「ありがとうの手紙#Thank You From KAMAISHI」をBGMに、「釜石は、負けない。」と地元の“誓い”が紹介されると、拍手が沸き起こった。

 この活動ではこれまで、ラグビーW杯のほかにも、三陸鉄道のリアス線開通(3月)、三陸防災復興プロジェクト2019(6~8月)など、さまざま場面を通じて復興支援への感謝を発信してきた。

 東日本大震災からの復興のために開催されたラグビーW杯2試合のうち、1試合が自然災害で中止になり、三陸鉄道も被害を受けるなど、再び苦難に見舞われた。それでも、釜石・三陸は不屈だ。「ありがとう」から生まれた縁と絆の力で、何度でも立ち上がることができる。

(終わり)

日本代表へ
ボランティアへ
ラグビーへ
カナダへ
観客へ
カナダ&ナミビアへ

応援、感動 思い寄せ

 19、20の両日、バナーに寄せられた感謝と励ましのメッセージ。ファンゾーンの来場者がカナダ、ナミビア両国代表、台風19号の被災地、日本代表などに向けて思い思いに書き込んだ。同様の寄せ書きは、9月25日にフィジー-ウルグアイ戦が行われた釜石鵜住居復興スタジアムでも集まった。