台風19号の被害が大きかった沿岸の市町村や保健所などは、保健師らが被災者を訪ね、心身のケアを図る活動を展開する。久慈市と久慈保健所は28日から、床上浸水以上の被害を受けた世帯を対象とした保健師らの巡回訪問を始める予定。被災後の生活や今後の不安を聞き取って悩みに寄り添い、関係機関と連携して適切な支援につなげることを目指す。

 同市では被害の大きかった長内町、宇部町、田屋町などで活動予定。保健師、看護師、栄養士ら約20人が各世帯を訪問し、心身の変化、食生活の状態、不安に感じていることなど生活全般の悩みを聞く。

 同市の床上浸水以上の被害を受けた住家は22日時点で247棟あり、対象世帯の一巡は約2カ月を見込む。

 市などは東日本大震災、2016年の台風10号被害の時も同様の活動を実施。相談内容は金銭面の不安、健康の心配が上位だった。市保健推進課の日影由美子保健係長は「話をするだけでも孤立感が和らぎ、ストレスの緩和につながる。ささいなことでも相談してほしい」と呼び掛ける。問い合わせは同課(0194・61・3315)へ。