2019年度第1期(11月分)の県産アワビの価格を決める事前入札会が24日、2日間の日程で始まった。県全体の予定数量は151トンで前年同期の16・6%減。不漁への懸念から、地区別の平均単価(10キロ当たり)は高値となった前年同期を2・5~17・5%上回った。品薄が価格高騰を招く悪循環が続き、資源保護のため県内の一部海域では今季の漁を見合わせるなど、深刻な状況だ。

 入札会は盛岡市内丸の県水産会館で開催。4地区別の10キロ当たり単価は気仙11万3976円(前年同期比12・5%増)、上閉伊12万4129円(同2・5%増)、久慈13万3854円(同17・5%増)、種市12万2387円(同7・5%増)といずれも上がった。

 県漁連などによると、17年度から極度の不漁が続く。今季も大幅な数量増は難しいとの観測から買い受け人の確保意欲が強まり、高値につながったとみられる。

 東日本大震災以降、アワビの個体数は減少傾向。県水産技術センターによると、津波による稚貝流出や放流数減少、餌となるコンブの不足が複合的に影響している。アワビの県内水揚げ量は18年度140トンで、震災前の5年平均(06~10年度)の39%にとどまる。