サンマ9% サケ23% 本県漁獲量・前年同期比

 本県水産業の基幹となる今季のサンマと秋サケが深刻な不漁に見舞われている。終盤を迎えるサンマの漁獲量(23日現在)は1336トンと前年同期の9・1%に低迷。秋サケ(20日現在)は268トンと同23・8%に落ち込んだ上、台風19号の影響で定置網や採卵用の河川捕獲施設が壊れ、多くの地区で漁が中断している。2017年の本県海面漁業の水揚げ金額は両魚種で3割超を占め、地域経済全体への影響が危惧される。

 県水産技術センター水産情報配信システム(いわて大漁ナビ)によると、サンマが水揚げされた魚市場別は大船渡1010トン(前年同期比90・0%減)、宮古163トン(同94・0%減)、釜石163トン(同92・0%減)。

 漁業情報サービスセンター(東京都)は、10月下旬~12月上旬の三陸沖の来遊量は極めて少ないと予測しており、18年の総水揚げ量2万4038トンの達成は極めて厳しく、大不漁だった17年の1万3914トンを下回る可能性も大きい。

 秋サケは、県の漁獲速報によると主力となる定置網などの沿岸漁獲214トン(前年同期比76・2%減)。魚市場別は久慈71トン(同72・4%減)、宮古19トン(同82・5%減)、大槌1トン(同82・8%減)など軒並み苦境が続く。

 県水産技術センターの予報による今季の回帰数量は、東日本大震災前の5年平均値(06~10年度)の35・3%にとどまる見込み。さらに、台風19号により宮古、久慈、田野畑など9市町村で定置網やサケ採捕場の破損が計42件あった。台風以降のしけで各地で漁ができない状況も続き、不漁に拍車がかかる。

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