日本開催のラグビーワールドカップ(W杯)で目を見開かされたのは、もちろん快進撃を続けたわれらが桜ジャパンの強さ。さらには日本の国柄を肌で知った各国代表やメディアの反応だ

▼釜石市では台風19号の影響で、13日に予定されたナミビア-カナダ戦が中止。戦わずしてB組最下位となったカナダだが、選手らは無念を押して市内の被災家屋で泥出しや家財道具の運び出しなどに汗を流した

▼「少しでも役に立てたのなら良かった」と本紙が報じたコメントには、試合会場との関係性を超越して、地域とそこに住む人々への愛情がにじむ。ナミビア代表も、キャンプ地となった宮古市で市民を励ました

▼1次リーグ4戦全勝で悲願のベスト8進出を果たした日本は、決勝トーナメント初戦で南アフリカに屈したが、各国メディアの称賛はやまない。日本への高い評価は、国土に満ちる大会歓迎ムードと一体だろう

▼対戦するチームのジャージーを組み合わせたシャツで応援する日本ファンの姿を報じたメディアもある。大会の雰囲気を反映するからだろう。大会を通じて国柄への印象が高まるとすれば、国民として喜ばしい

▼天皇陛下が即位を宣言される「即位礼正殿の儀」が、各国要人を招いて催された。天皇は国と国民統合の象徴。大会は、その基にある国柄を思う機会とも言えようか。