台風19号の豪雨で宮古市崎山の宮古第3トンネルで土砂崩れが発生し、周辺の約7キロが全面通行止めとなっていた国道45号は21日、8日ぶりに開通した。市中心部と田老地区を結ぶ路線で、通勤・通学や通院など不便な暮らしを強いられていた住民は歓迎。バス路線も運行を再開した。沿岸を縦貫する「動脈」が復活し、災害ごみの運搬も動きだす。

 午前6時、三陸国道事務所の職員らが同トンネル前の通行止めを解除。待ちわびたように車の往来が始まった。盛岡市へ向かおうと同5時半から車列に並んだ宮古市田老の工藤初雄さん(76)は「自宅前は田老と同市内を結ぶ迂回(うかい)路で、通行量が急増し怖かった。普段は宮古市内まで20分ほどだが、ひどいときは3時間かかり本当に不便だった」と安堵(あんど)していた。

 岩手県北バスは21日から通常運行に。同市から岩泉町の小本まで行けるようになり、佐々木隆文宮古営業所長は「県立宮古病院に通院する方も多い。地域の足として役割を果たしていきたい」と力を込める。

 今回の国道寸断を受け、山本正徳市長は「三陸道整備の必要性が高まった。三陸道の宮古市以北の全線開通、宮古岩泉間を通る国道340号の早く着実な整備を求めたい」としている。