釜石市の秋の風物詩、釜石まつり(同実行委主催)が20日、同市中心部で行われた。東日本大震災後、復興工事の影響で中止していた同市浜町の尾崎神社(佐々木裕基宮司)の巨大みこし「六角型大みこし」が、9年ぶりに復活。まつり関係者は「本来の姿に戻った」「復興の証しだ」と喜びをかみしめた。

 輿衆会(よしゅうかい)(川畑裕也会長)のメンバーら約100人が威勢の良い掛け声を響かせ、同みこしを担いで神社から同市鈴子町までの約6キロを練り歩いた。沿道には金箔(きんぱく)を施した約1・5トンのみこしを一目見ようと、多くの市民が詰めかけた。

 地域は震災で被災し、みこしの渡御ルートの道路工事が長期化。足場が悪かったため、昨年までは「曳(ひ)き船まつり」で使う小さなみこしで代用していた。震災から8年7カ月余りが過ぎ、復興工事が落ち着き安全が確保できたため復活した。