海外青少年交流事業で本県に滞在中のニュージーランド(NZ)のカシミア高ラグビー部員20人は9月30日、釜石市鵜住居(うのすまい)町のいのちをつなぐ未来館やラグビーワールドカップ(W杯)試合会場の釜石鵜住居復興スタジアムなどを訪れ、東日本大震災の被害の事実や教訓を学んだ。

 生徒たちは釜石祈りのパークを訪れ、東日本大震災の犠牲者名を刻むプレート前で黙とう。未来館では過去の津波被害や震災による同市の被害の実態、命を守った子どもたちの避難行動などについて説明を受けた。津波で被災した学校跡地に整備した同スタジアムにも足を運んだ。

 震災前の2011年2月、クライストチャーチを大地震が襲っており、カシミア高のコナー・ウイルソンさん(16)は「地震の悲しさ、つらさを再び感じたが、同じ経験をしている釜石の復興した姿に感動した。帰国後、災害への備えの重要性も伝えたい」と思いを新たにした。

 NZの生徒たちはラグビーW杯釜石開催を契機に、競技と震災復興を活用した交流加速化などのため9月28日に来県。釜石市で日本文化体験や地元高校生らとラグビー合同練習などを行い、2日に北上市に移動、5日に本県を離れる予定。