1972年札幌冬季五輪のテーマソングとなった「虹と雪のバラード」で、「町ができる 美しい町が~」と歌われた札幌。歌い継がれるその曲に、北の都のイメージを重ねる人は多いだろう

▼「雪の炎に ゆらめいて」のフレーズもある。雪の炎とはどんなものだろう。想像すると、何か心地よさそうだ。さて、炎は炎でも炎暑となると話は別。炎暑下でのレースを避けるために、札幌に思わぬ話が舞い込んだ

▼来夏の東京五輪でマラソンと競歩の会場を変更する案が急浮上し、確実な情勢に。ドーハでの世界陸上のマラソンや競歩が真夜中のレースであっても棄権者が続出し、「地獄だ」の声が出たことを踏まえた判断だ。「寝耳に水」の関係者の間には不協和音が響く

▼米国テレビ事情を背景にしての7~8月開催が問題の根源にあろう。ちなみに前回64年の東京五輪マラソンは今頃の10月21日、午後1時号砲。本紙は「(開始前)気温一九・六度、湿度七四%とまずまずのコンディション」と伝えている

▼「復興五輪」をうたうのであれば東北でもよさそうだが…。でも札幌に決まるのなら、美しい町での感動的な物語を期待しよう。競歩では、本県出身の高橋英輝選手が出場し、テープを切るシーンを見たい

▼ただ、北の都も夏は結構暑い。暑さ対策が鍵を握ることに変わりはなさそうだ。