認知症患者が接客を行う「注文のやんべな料理店」は17日、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパル内のファミリーレストランチロル(高橋俊光店長)で開かれた。認知症患者の社会参加や病気への理解を促す企画で、本県初開催。参加者は真心込めて接客し、来店者と交流を深めた。継続的な開催も予定しており、認知症に寛容な社会を目指す。

 「やんべな」は方言で「いいあんばいに」の意味。注文を間違えても寛容に受け止める空間にしたいとの願いを込めた。

 約50人が来店。同市内の介護施設などの利用者9人が専用メニューの注文を受け付けたり、客席まで料理を運ぶなど精いっぱい接客に挑戦した。「ゆっくり召し上がってください」「お水はいかがですか」など声を掛けて気遣い、もてなした。

 同市内の医療・介護関係者らで組織する「注文のやんべな料理店プロジェクト」(菊地和恵プロジェクトリーダー)主催。2017年、東京都内に期間限定でオープンした認知症患者がレストランの従業員を務める「注文をまちがえる料理店」を基に、岩手でも認知症患者が活躍できる場をつくろうと実施した。