【仙台支社】国際リニアコライダー(ILC)誘致を目指す東北ILC準備室は17日、仙台市で28日~11月1日に開かれる国際学会リニアコライダー・ワークショップ(LCWS)の概要を明らかにした。30日には世界の研究者に日本での建設の重要性を発信する宣言を採択する。

 同準備室長の鈴木厚人・県立大学長、LCWS現地実行委員長で東北大大学院理学研究科の山本均教授らが仙台市内で説明した。

 宣言の採択は国内誘致に大きく関わる欧州素粒子物理戦略(2020~24年、来年5月策定予定)を見据えた取り組み。山本教授は「世界中の研究者にメッセージを発し、日本での建設実現の機運を醸成したい」と語った。

 期間中は世界の素粒子物理、加速器科学の研究者ら約320人が集い、ILCを含む直線加速器の関連技術や学術分野について議論を交わす。28、29の両日は国内外の製造業55社(うち東北18社)以上が関連技術を展示し、地元自治体は食や観光の魅力を伝える。

 最終日は、世界の主要な加速器研究所の所長らで組織する国際将来加速器委員会(ICFA)のジェフリー・テイラー議長を招いた講演会(東北ILC推進協議会主催)を開く。

 LCWSはICFAの実働組織で、ILC計画を推進する国際研究者組織リニアコライダー・コラボレーション(LCC)がアジア、欧州、北米の持ち回りで毎年秋に開いている。東北開催は16年の盛岡市以来3年ぶりとなる。

 東北ILC準備室は、東北ILC推進協議会が受け入れ環境を整備する実動部隊として設置している。