奥州市水沢羽田町の南部鉄器製造業、及富(及川一郎社長)は16日、ブラックホール(BH)をイメージして製作した南部鉄器の急須を、地元の国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹(まれ/き)所長(48)に寄贈した。同観測所の研究員らがBHの撮影に史上初めて成功したことを受けて製作し、伝統の技を通じて応援の思いを伝えた。

 寄贈式は同市水沢星ガ丘町の同観測所で行われ、製作したアートディレクターの菊地海人さん(35)ら関係者3人が訪問。菊地さんは「未来への希望を込めて作った。撮影成功をたたえ、地域をどんどん盛り上げていく」と力を込め、本間所長に手渡した。

 本間所長は「伝統の技で面白い作品を作ってくれてうれしい。(観測所の)みんなでお茶を飲むときに、ぜひ使いたい」と笑顔を見せた。

 急須は顔料で色を付け、赤やオレンジのグラデーションでBH周辺の光を表現した。11月ごろの発売を予定し、価格は未定。問い合わせは同社(0197・25・8511)へ。