台風19号で床上浸水した岩泉町小本の「浜の駅おもと愛土館」(金沢寿弘支配人)は16日、被災した商品の整理や機械設備の電気系統検査、備品の清掃作業などに追われた。東日本大震災で被災した地域のにぎわい創出に向けて2年前に町が開業した施設で、関係者は一日も早い再開へ一丸で作業を急ぐ。

 同施設は、台風19号の豪雨で山から流れ込んだ沢水や氾濫した小本川の水が押し寄せ、床上約50センチまで浸水。冷蔵庫や冷凍庫、魚の加工に使う機材のほか、専用の商品陳列ケースなども被災した。

 早期の営業再開につなげようと、14日には岩泉高の野球部員が駆け付け、駐車場や施設にたまった泥の撤去、備品の洗浄作業などを手伝ったほか、15日は同施設を管理する小本浜漁協の関係者ら約10人が、食堂や産直の売り場、魚の加工場の機材や備品の清掃、点検などに汗を流した。

 同施設は、町が震災後の地域活性と交流人口増を目指して総事業費約3億5千万円を投じて整備し、2017年9月にオープン。地元の海の幸や魚の加工品、食堂で味わえる新鮮な海鮮丼などが県内外から訪れた人たちの人気を集めてきた。