台風19号の被害で、土砂に巻き込まれて病院搬送された宮古市の男性が死亡し、県内の死者は2人となった。県によると15日、道路が寸断されていた宮古市と釜石市の集落で孤立が解消。停電も県全域で復旧した。一方、沿岸6市町村の1665戸で断水が続き、三陸鉄道は久慈-釜石間で全面復旧のめどが立っていない。

 同市重茂では仲組、鵜磯、追切の3地区44世帯、同市崎山では障害者支援施設が道路の寸断で一時孤立したが、徒歩で通行可能に。25世帯が孤立した釜石市佐須地区は15日夜、車が通れる状況になった。避難所には同日午後8時現在、宮古市と久慈市の34人が身を寄せている。

 建物被害は床上浸水が59軒、床下浸水が100軒、土砂流入が29軒など。断水は岩泉、田野畑、宮古、山田、久慈、普代の6市町村で続き、自衛隊が給水活動を行っている。

 鉄道ではJRが八戸線を除く各線で通常運行に戻った。八戸線階上-久慈間は陸中中野駅などが被災したため運転再開まで2カ月程度かかる見通し。三陸鉄道は釜石-宮古間、田老-久慈間で土砂流出やのり面崩落が起き、当面運休を余儀なくされるためバスによる代行輸送で対応する。