岩手日報朝刊の4こま漫画「イワさんとニッポちゃん」は連載1500回を突破し、9月に「岩手日報デジタル版」でも電子書籍が発売された。7月には岩手日報の公式キャラクターとなり、本紙以外にも活躍の場を広げている。野良猫イワさんと天真らんまんな三毛猫ニッポちゃんを中心とした家族のほのぼのとした日常は、どのようにして生まれるのか。作者の漫画家そのだつくしさん(48)=雫石町在住=に、作品に込めた思いや岩手を舞台に描き続ける理由を聞いた。


 ―新聞での連載が5年目を迎え、今回は電子書籍が「岩手日報デジタル版」でも発売されました。

 クリスマスなど毎年のイベントでエピソードをどう変えて描くか考えます。はじめは1年間の連載予定だったんですけど。今では岩手日報の公式キャラクターにもなって、こんなに続けられてうれしいです。

 電子書籍ってまだ浸透していないじゃないですか。紙の漫画は絶滅しないと思いますが、若い世代では雑誌を買わず、レンタルしたり、ウェブで読んだりというのが中心になっています。やっぱり紙がいいという読者の方もいますが、これを機にタブレットなどで読んでみてほしいです。

 ―新聞連載を始めて変わったことはありますか。

 当たり前のことを、当たり前じゃなく見られるようになりました。ご飯をつくる時、「きょうはこのおかずだ」って子ども目線で考えたり。季節や天気、記念日、文化的な行事も意識して、当たり前を見直すようになりました。
 漫画家になることを心配していた自分の両親が、新聞連載を始めてから初めて認めてくれました。スクラップもして、楽しみにしてくれています。
 それから、毎日の連載なので休めないし、事故に遭ってもいられないっていう「生きる糧」になっていますね(笑)

 ―登場する家族やエピソードに実体験を盛り込むことはありますか。

 5年もやっているのに子どもとお母さんの花子以外名前も出てこないですよね。
 中学生のケンジは「雨にも負けず風にも負けず」っていう根性論も持ちつつ、でもだるいっていう今どきの男子中学生像を描いています。架空の人物ですが、(中学3年生の)娘の学校での話を聞いたりしてイメージを膨らましています。
 お母さんは専業主婦の設定ですが、今後働くお母さんも登場させようかなと考えています。働くお母さんの適度な手の抜き方とか、いくらでもやってきてるので(笑)亡くなったしゅうとめが仕事も家事も農業もしながら、趣味もしてっていう人だったので参考にしようかと思っています。 

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作者プロフィール

そのだつくし

1996年集英社デビュー。雫石町在住

「ずったり岩手」(銀杏社)http://www.manga-gai.net/ほか

「ずったり岩手」第325話イワニツの巻

http://www.manga-gai.net/manga/zuttari/325/01.html

「コミックいわてWEB」ではイワさんとニッポちゃん外伝掲載中