「新聞週間」が15日始まる。報道の使命と責任を自覚・自戒する機会としつつ、広く一般に報道の機能と役割を再確認してもらうことを目的に、1948年に創設された。今年の代表標語は「新聞を開いて僕は世界を知った」。より信頼され、より親しまれる新聞を目指して。岩手日報社は東日本大震災からの復興報道はもちろんのこと、県人アスリートらの活躍を追って取材エリアを海外にも広げ、学校やビジネスの場で活用してもらうNIEやNIBの活動充実を図っている。

二戸西小 「NIEタイム」を導入

 教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の重要性が増す中、二戸市の二戸西小(大森健一校長、児童17人)は、今年4月から毎週木曜日の朝学習の時間を「NIEタイム」に設定し、国語力向上や社会参加への意識を高めている。

学習発表会でダンスを披露する二戸西小の児童。「ユタとふしぎな仲間たち」の劇に歌や群読を組み合わせたほか、NIEタイムの発表では気になる新聞記事を紹介した=12日

 NIEタイムの朝。児童は登校するとすぐに1階ホールに集まり、新聞各紙を床に広げた。手慣れた様子で紙面をめくり、気になる記事を探し出す。

 ラグビーのワールドカップ(W杯)や千葉県の台風15号被害、カラフルな広告など、関心は幅広い。はさみで切り取った記事をスケッチブックに貼り、要約と感想を記入。さらに低学年は吹き出し、中高学年は五・七・五の17音で気付きを表現する。

 この間15分。実践から半年余りたち、新聞に興味を深めている様子がうかがえる。中村仁美さん(6年)は「NIEタイムに取り組み文章のまとめがうまくなった。新聞は役立つ記事があり面白い。地域の身近なニュースもどんどん載せてほしい」と望む。

 同校は12日の学習発表会の全校劇で、NIEタイムで取り組んだ児童の作品をスクリーンに映し出した。成長に驚き、目を細める保護者の姿に大森校長は「記事を読むことで子どもたちの知識が増え、社会への関心が高まる。地道な取り組みだが、未来の読者の育成に役立つ」と手応えを実感する。