2019.10.13

県内台風19号被害まとめ(午前10時現在)

冠水した山口公民館付近の道路=13日午前6時24分、宮古市山口
冠水した山口公民館付近の道路=13日午前6時24分、宮古市山口

 大型の台風19号は13日、三陸沖から北東へ進んでいる。県災害対策本部の午前10時現在のまとめでは、人的被害は、田野畑村の男性(71)が車を運転中に穴に落下し死亡。土砂崩れなどで2人が重傷、2人が軽傷を負った。道路の寸断により釜石市佐須地区、宮古市重茂半島などで45世帯以上が孤立している。

 人的被害は田野畑村の男性のほか、釜石市片岸町では土砂崩れで男性が肋骨(ろっこつ)を骨折し、救急搬送された。同市平田の国道45号の石塚トンネル近くでは、崩れた土砂に乗り上げた車の運転手が首を痛めた。盛岡市では新聞配達中の女性が骨折の重傷。

 釜石市平田の佐須地区は土砂災害による道路寸断で、30世帯が孤立状態。宮古市重茂半島、久慈市侍浜町でも孤立した自宅や地域がある。一時孤立していた大船渡市日頃市町、同市赤崎町、久慈市夏井町、同市小久慈町では住民の避難や道路の応急復旧が進んでいる。

 住宅被害は少なくとも床上浸水が34軒、床下浸水26軒、土砂流入が16軒発生。20市町村で約1万500戸が停電した。県内12市町村が避難指示を発令し、残る21市町村も避難勧告や避難準備・高齢者等避難開始を出した。対象は計52万8779人。避難所297カ所が開設され、7772人が一時避難した。

 県は13日午前2時45分、陸上自衛隊に災害派遣を要請。初動部隊が午前3時8分、岩手駐屯地を出発した。午前9時から陸前高田、宮古、大船渡、洋野の4市町で活動を開始している。県は全容把握に向けてヘリコプターで上空から情報収集を進めている。

  ◇      ◇

 午前9時現在の各市町村の主な被害は次の通り。

 【盛岡市】建物の屋根が飛んだり、倒木したりなどの被害情報が複数ある。

 【滝沢市】同様の被害の報告があり、道路の状況も含めて確認を進めている。

 【雫石町】住家の屋根が飛ぶ被害が3件、小屋の壁や屋根への被害が2件発生した。

 【紫波町】屋根のトタンがはがれる被害があり、倒木の撤去要請も相次いでいる。

 【矢巾町】屋根のトタンがはがれる被害が4件発生。有線放送の柱が倒れたという報告も複数ある。

 【花巻市】同市東和町東晴山の市道が約10メートルにわたって冠水し通行止めとなっている。

 【遠野市】住家、非住家の一部損壊が少なくとも計4件発生している。

 【北上市】家屋などの屋根の破損が13件発生。

 【西和賀町】小屋の屋根が1件破損した。

 【奥州市】屋根の飛散などの建物損壊9件などを確認したほか、同市衣川天田で土砂崩れにより市道1カ所の通行止めが続いている。同市前沢の一部地域では田んぼやリンゴ畑の冠水も発生している。

 【金ケ崎町】土砂崩れ5件、電柱や街灯の倒壊計2件、道路の冠水6件、屋根がはがれるなどの建物損壊被害3件を確認。

 【一関市】5戸が床下浸水した。

 【大船渡市】市内では住家への土砂の流入が2件、床下浸水が3件発生したほか、建設中の農業施設などが倒壊した。

 【陸前高田市】同市横田町で床上、床下浸水各2棟の住家被害が発生。同市広田町でも倉庫1棟が床上浸水した。一関市に向かう国道343号が全面通行止めとなっている。

 【住田町】同町下有住の家屋で「屋根がめくれた」との情報があり確認を進めている。

 【宮古市】同市築地で50代男性が土砂崩れに巻き込まれたが、家族らに助けられ、県立宮古病院に搬送され重傷とみられる。市内の複数箇所で土砂崩れなどによる通行止めが発生。同市重茂では道路決壊などにより一部集落が孤立している。

 【山田町】複数の住家に土砂が流れ込んだ。織笠川や豊間根川が氾濫し、冠水した。同町船越の田の浜地区は床上浸水が発生し、一部地域が孤立している。

 【岩泉町】小本地区で約20件の床上床下浸水が報告されている。同町乙茂で大規模な土砂崩れが発生し、国道455号が通行止めになっている。

 【葛巻町】住家1軒の屋根がはがれるなどの被害があった。

 【八幡平市】同市松尾寄木の上寄木地区で用水路があふれ、倉庫1棟が床下浸水したが、既に解消した。

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