関東を中心に激しい風雨をもたらしながら北上した台風19号は、13日未明にかけて本県に最接近。各地で12日の日中から避難指示や避難勧告が出され、県民は不安な一夜を過ごした。2016年台風10号を教訓に、高齢者らは雨が強くなる前に安全な場所へいち早く避難。商店街では土のうが積まれるなど厳戒態勢で備えた。

 16年の台風10号で高齢者福祉施設が被災するなど犠牲者24人を出した岩泉町。町は12日午後1時に避難準備・高齢者等避難開始を発令、同2時半に避難勧告に切り替えた。開設した避難所には、町の呼び掛けを受けて食料や防寒具を持参する住民が見られた。

 同町岩泉の町民会館に家族で避難した同町二升石(にしょういし)の介護士上川澄香さん(63)は「台風10号の時は今の自宅近くまで土石流が迫ったので早めに避難した。13日の昼までの食料と水を準備した」と語った。

 全33市町村が夜間を避けた早めの避難を住民に促した。遠野市は同日午後1時に市内全域に避難勧告を発令。松崎地区センターに避難した同市早瀬町の八木美佐子さん(72)は「自宅近くの河川氾濫が怖くて早めに行動した。近年の台風は局所的な被害もある」と心配した。