日本山岳・スポーツクライミング協会は11日、来年4月27日~5月3日に盛岡市の県営運動公園で行う予定だったアジア選手権を、財源不足で開催を返上すると発表した。同選手権は東京五輪出場の前提条件となる「参加資格」を得られる指定大会の一つで注目が集まっていた。

 同協会は8月に東京都八王子市で開催した世界選手権の大会収支が現状で約5900万円の赤字となっていることを10日の理事会で報告した。設備の調達などの費用がかさんで当初1億5千万円程度と見込んでいた開催経費が1億9千万円程度に膨らんだことや、収入が想定より少なかったことなどが理由。協会は見積もりが甘かったとし、今後は大会のために購入した資材の売却や、来年度以降の各事業の圧縮などで対応する方針を示していた。

 アジア選手権に向けて同協会、県、盛岡市などは5月に大会実行委を設立して準備を進めていた。実行委の吉田春彦副委員長(県山岳・スポーツクライミング協会長)は「3年ほど誘致活動をやってきてやっと決まったところだった。(関係者に)申し訳ない気持ちでいっぱい」と話した。