半導体記憶装置フラッシュメモリー世界シェア2位のキオクシア(東京、旧東芝メモリ)が北上市北工業団地に建設していた新工場が完成し、現地で10日、安全祈願祭を開いた。主力の四日市工場(三重県四日市市)に続く国内2カ所目の生産拠点となり、従業員約900人体制で来年3月に量産開始する見通し。建設構想の公表から11年を経て、国内最大級の半導体工場がいよいよ始動する。

 現地子会社キオクシア岩手の米倉明道社長、保和衛副知事、高橋敏彦北上市長ら約50人が出席。神事に続き、米倉社長は「地域経済と連携し、地域に愛され、信頼されるようまい進する」と抱負を述べた。

 新工場は昨年7月に製造棟を着工し、6月から設備を搬入して小規模ラインで生産準備を進めてきた。免震構造の鉄骨造り5階建て、延べ床面積約20万平方メートル。建屋に約1千億円を投じ、総投資額は1兆円規模。協業先の米ウエスタン・デジタル(WD)と共同で設備投資や運用を行う。

 グループの製造棟としては生産能力を含め国内最大。人工知能(AI)を活用したシステムを導入して生産性を高め、需要増が見込まれる3次元フラッシュメモリーを量産する。