猛烈な勢力で北上している台風19号のラグビーワールドカップ(W杯)への影響が懸念されている。釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムでは13日にナミビア―カナダ戦が予定され、関係者が神経をとがらせる。盛岡地方気象台などによると、台風は12~13日ごろに本県に最接近し、大雨や大しけとなる見込み。県内では既に中止が決まった催しもあり、W杯関係者は台風の進路を注視する。

 大会組織委岩手・釜石地域支部や釜石開催実行委などは9日、気象情報を基に今後の対応を確認した。仮設スタンドに張られた横断幕は風の影響を受けにくいメッシュ素材だが、スタジアムには仮設照明施設やテントが複数あり、天候に応じた対応の協議を続ける。

 13日の試合は午後0時15分キックオフで開場は午前9時45分を予定。観戦客らへの事前周知や受け入れ準備などを考慮し、釜石開催実行委は試合開催について、早期判断を大会組織委に伝えている。同支部によると飲食事業者の出店を見送るなどさまざまな想定で検討が進む可能性がある。

 当日はJR盛岡支社と三陸鉄道が試合に合わせて臨時列車を運行予定。同支社によると、風速20メートル以上になると速度規制となることが多い。三陸鉄道では1時間当たりの雨量が35ミリまたは40ミリ以上、風速25メートルを超えると運転中止となる。

 飲食を提供する出店予定者も憂慮する。おおつち屋台村実行委の岩間敬子代表(56)は「食材の仕入れや仕込みにも影響があるので、1日に何度も気象情報を確認している。被災地に足を運んでほしいとの思いもあるが、安全確保が大事だから…」と複雑だ。関連行事の「復興食堂」(12、13日、根浜海岸)は中止が決まった。