「人と違ってもいいと思えて安心した」「自分の存在に少しだけ胸を張れるようになった」-。性的少数者(LGBT)の若者や子どもが、その居場所に参加するようになっての声という

▼東京、札幌などで支援の場「にじーず」を主宰する遠藤まめたさん。LGBTを伝える講座で来県し、紹介した。自身はトランスジェンダー。活動するのは「わざわざ言わないと、いないものにされる」からだ

▼健康保険証や投票所入場券、あるいは履歴書。生活の至るところで「性別」が求められる。心と体の性が異なる人にとってはストレス。当たり前のようにある習慣、無意識ゆえの何気ない一言が傷つけてしまう

▼思春期、性自認や性的指向を認識する過程で、生きづらさを抱える子どもが多い。差別や偏見も根強い。遠藤さんら当事者が学校に出向いて多様な性について語り、個性の尊重を一緒に考える活動意義は大きい

▼例えば、制服。スラックスの着用を選べる学校が徐々に増えてきた。また、大阪府や福岡県などでは、公立高入試願書の性別記入欄を削除。トランスジェンダーの学生を受け入れる女子大の動きも聞こえてくる

▼さて、岩手では。誰もが自分らしく生きることを願うレインボーマーチが12日、盛岡で行われる。夢を語り合う場面もあるとか。カラフルな願いが、街を染めていく。