花巻市の第三セクター、とうわ地域資源開発公社(佐々木力弥社長)が経営する同市東和町の東和温泉は30日、通算の入湯者数が350万人に達し、記念式典を同温泉で開いた。本年度、経営立て直しのため市から6500万円の増資を受けており、施設の改修や社員教育に力を入れている。9月14日には開業以来初のリニューアルオープンを果たし、地域活性化に期待がかかる。

 30日午後2時ごろ、350万人目の入湯者となった同町毒沢の日下昭利さん(82)が来場し、式典が開かれた。佐々木社長が「これからも従業員一同、おもてなしの心でもてなしたい」とあいさつし、日下さんとその前後の入湯者に記念品を贈呈した。開業から利用している日下さんは「思いがけない幸運だ。家から近くて気軽に入れるため週に1回は利用する。これからも温泉に入浴しに来る」と笑みを広げた。

 同温泉は1996年10月開業。入湯者数は2002年に100万人、09年に200万人、16年に300万人を達成したが、最近は景気低迷や観光形態の変化などで入湯者数が横ばいで推移。収益の主力となる飲食部門が低調だったことなどから累積赤字は1億7600万円(3月末現在)となっていた。

 このため経営健全化計画を策定し、5カ年にわたり経営改善や施設の改修に取り組んでいる。本年度は▽男風呂のはりを木造から鉄骨にして、天井を張り替え▽男女浴場に水風呂を設置▽露天風呂の塀の建て替え-などを行い、利用者が満足する環境整備を進めた。