源泉の湧出量が激減している久慈市山根町の新山根温泉べっぴんの湯は、1日から営業を一時休止する。30日は休止前最後の入浴を楽しむ人でにぎわった。施設を所有する市は原因を調べ、早期の再開を目指す方針だが、具体的なめどは立っていない。休業を惜しむ利用客や地元住民からは一日も早い再開を求める声が上がっている。

 営業終了間際の30日夜、多くの利用客が湯に漬かった。20年以上夫婦で通う同市栄町の内久保征一さん(75)は「今までは週2回だったが9月は週3回来た。ツルツルすべすべで湯冷めしない最高の湯」と絶賛。妻京子さん(72)は「友達もたくさんできた憩いの場。早く復活してほしい」と残念がる。

 「長い間お世話になりました」とフロントに声を掛けて帰路に就く常連客も。小野寺源広(もとひろ)支配人(59)は「皆さんに申し訳ないが苦渋の決断だ。いったん休むが、これまで以上に愛される施設として再開できれば」と目を潤ませた。